EURO SELLERの為替・投資戦略ブログ

2005年6月の欧州憲法否決の際にユーロを売りまくった管理人の【新】為替・投資日記ブログです。くれぐれも投資行動は自己責任でお願いします。

バーナンキ議長の講演

バーナンキFRB議長の今晩の講演では,

1.FEDは流動性を維持するための次のステップをとる準備がある。
→FF金利利下げ期待高まる。ドル高維持
2.借り手と投資家を保護することはFEDの仕事ではないから期待するな。
→やっぱりディスカウントウィンドウだけかよ。いったんドル安にふれる。

の2点が明らかになりました。でも,NY市場は前日比プラスから大きな変化を示しませんね。やっぱり,本日のブッシュ米大統領のサブプライム借り手保護政策の発表が少なくとも株式市場には動揺をなくさせたのでしょうか。

少し前に発表された

8月のシカゴ地区購買部協会景気指数は53.8、前月は53.4
8月の米ミシガン大消費者信頼感指数確報値は83.4(予想よりは良い)、前月90.4
7月の米製造業新規受注は前月比+3.7%=商務省


の3つはまあまあ予想より良いほうでしょう。

CNBCのコメンテーターは,

グリーンスパン前議長はPreemptive(予兆をとらえた積極的な政策)
バーナンキ現議長はData-driven(経済データ重視の政策)


と一言で表していました。

というわけで,経済指標が強ければ,FEDは9月にFFレートを下げない可能性も十分ありえますよ。これは・・・

自己批判してまで利上げしたがる?

水野日銀審議委員の講演要旨が載っていました。
http://www.boj.or.jp/type/press/koen07/ko0708b.htm


その中の一部には,

さて、サブプライム問題が発生した背景を私なりに考えてみると、「世界的な過剰流動性」が存在する下で、行き過ぎた投資が行われていたことが大きいと思います。世界的な過剰流動性がもたらされた理由としては、(1)「経済のグローバル化」が進む下で世界的にインフレ率が安定していたこと、(2)主要国の年金マネーや、アジア諸国や産油国の膨張する外貨準備高などが国際分散投資を拡大していたこと、(3)世界的に緩和的な金融環境が続いたこともあって、クレジット投資に対する過度な楽観論が生じていたこと、(4)日本銀行が低金利政策を続けていたこと、などが複雑に絡み合っていたと思います。サブプライム問題やそれに端を発した円相場の乱高下の原因として、わが国の低金利政策が無縁であるとは言えません。すなわち、足もとの「金融市場の混乱」は、「ファンダメンタルズから離れた金利水準を維持し続けることは金融市場をむしろ不安定化させるリスクがあること」ということをはからずも証明したとも言えます。

と書いており,まるで「今回のサブプライム問題の原因には我々にも非があります。認めますから利上げさせて・・・」と言っているようです。

これは,政策決定会合の決定自体を批判しているようでもあり,この人の論議は全て利上げありきから始まっているというのがわかります。8対1になるのもなんとなくわかります。プール総裁とはまた違った意味でのタカ派ですね。

ディスカウント金利を下げない英中銀

Bank of England Loaned 1.6 Billion Pounds at 6.75% (Update7)

英中銀、スタンディング・ファシリティーで15.56億ポンド貸し出し

英中銀もECBやFEDと同じく市場の流動性対策としてポンドを供給しているのですが,特別なディスカウント金利を適用していませんね。ある意味,筋を通しています。また,12月の先物金利もほとんど下がっていないようです。

バークレイ銀行もこのローンを先日借りたようですが,抵当化証券を売り払った側で,買った側のドイツの銀行ほど痛んでいるわけではないようですしね。

もちろん,ポンドもフランや円の巻き戻しの影響は受けていると思いますが,通貨的にユーロやドルより立ち直りは早いと見ています。

動く通貨ペアと動かない通貨ペア



この24時間ぐらいポンド円は非常に大きく上下に変動しましたが,ドルスイスはあまり大きな変動はしませんでした。ドルスイスが動きづらいのはポジションが均衡していることもありますが,これらの通貨ペアを別の主要通貨ペアの掛け算であらわして考えてみます。

まずポンド円をポンドドルおよびドル円というドルストレートの通貨に分解して,これまでの24時間分(8/28 16:00 GMT+1から8/29 16:00 GMT+1まで)プロットしてみました。(図1)

現在構築されているポジションの観点から言うと,ポンドドルではポンドからドルに,ドル円ではドルから円にリスク回避の(青のブロック矢印の方向に)巻き戻しが起きます。そして,今日になって(ピンクのブロック矢印の方向に)巻き戻しの修正が入りました。

つまり,ポンドドルとドル円はリスク回避とリスクポジションの動きにおいて正の相関関係を持っているのです。だから,それらの掛け算であるポンド円は一番値動きが強烈なのでした。



次はドルスイスをドルユーロ(通常のレートの逆数)およびユーロスイスという通貨に分解して,これまでの24時間分(8/28 16:00 GMT+1から8/29 16:00 GMT+1まで)プロットしてみました。(図2)

現在構築されているポジションの観点から言うと,ドルユーロではユーロからドルに,ユーロスイスではユーロからスイスにリスク回避の(青のブロック矢印の方向に)巻き戻しが起きます。そして,今日になって(ピンクのブロック矢印の方向に)巻き戻しの修正が入りました。

つまり,ドルユーロとユーロスイスはリスク回避とリスクポジションの動きにおいて負の相関関係を持っているのです。だから,それらの掛け算であるドルスイスはあまり値動きが生じないのです。

わざわざ計算するまでもなく,ドルスイスは,(ユーロに対しての)ドルもスイスもリスク回避の際に買い戻される通貨だったので相殺されて動かないともいえます。一方,ポンド円は,ポンドはリスク回避の際に売られる通貨である一方,円は買い戻される通貨なので,変動に対してヘッジになるどころかこちらはさらに大きく動くのです。

感覚的にわかっていることでもこのように定量的に理解したいものです。

トレンドが変わろうとしているのは

もう一度週足のここを見てください。

ユーロ高ドル安,ドル=フラン(ややフラン高)の傾向はクレジットクランチが起きた後も継続しています。3つのうち問題なのはドル円で,これだけはどうも一旦はトレンドが反転する可能性があります。(ということは他のクロス円も総じて同じかもしれない。)

一ヶ月ごとに値洗いするようなファンドならともかく,個人投資家がこの局面でドル円をドル高あるいは円高に決め込んでポジションを取るのは非常に難しいと言わざるを得ないでしょう。(ポジションを取っては損切りできるアクティブなトレーダーを除いて)そういう時は,やっぱり基本的にはノーポジが良いと思えます。

では実際にポジションを取るケースは,

1.長期トレンドフォロアーは,ドル円・クロス円の底を見極めて,底を見た後でロング
2.損切りができる短期トレーダーは,踏み上げに注意しながら円買いに向かっても良い
3.毎日の値動きで一喜一憂したくない場合は,クロス円・ドル円以外の通貨で取引する

のどれかしかありません。他の市場の取引と違って,為替は売りたいときに売れ,買いたいときにいつでも買えるので,クレジットクランチの状況でもポジションの毀損が永久に続くことはありません。一方向の値動きを想定せずに強くなる通貨を買い,弱くなる通貨を売ることの繰り返しとなり,マージンコールが来る前に,粛々と損切ります。

すでにアゲンストのポジションをとっている場合は,スワップ差益があるなら時間を味方にできます。ポジションサイズが大きくなりすぎないようにして,ひたすら塩漬けポジションに春が訪れるのを待つというのも個人投資家の取れる戦略の一つです。もちろん,資金に十分余裕があれば,淡々と別のポジションを取って差損分を取り返すことだってできます。

なけなしのお金でフルレバレッジでポジションを取るのではない限り,FX取引とはブル相場でもベア相場でも安心してポジションが取れるそういう取引だと思います。

典型的な火曜日相場



表はドルスイス,ドル円,ポンドドル,ユーロドルの2007年の曜日ごとの陽線,陰線の割合を記録したものです。2=月曜日,3=火曜日,・・・,6=金曜日,U=陽線,D=陰線,に相当します。

ドル円,ドルスイスにとってはいつもの見慣れた火曜日となりました。高い確率でドル安方向にふれているのです。それでもドルスイスはそれでも1.1960で止まりそうです。1.20台での底堅さが改めて証明されました。

あと,ポンドドルは上がるのにドル円は下がるので,ポンド円は上下どちらとも動きますよ。今年の火曜日はポンド円にとってデイトレにはふさわしい曜日でした。

焦げ付きのうわさ

米ステート・ストリート、ABCP関連に220億ドルのエクスポージャー=英紙
ステート・ストリートのほうは資産に占める割合が高そうです。

独ザクセンのSIVに資金提供していない=英バークレイズ
否定はしているものの,火の無いところに煙は立たず・・・
ドイツのザクセン銀行など欧州の銀行系は総じて騙され方が悲惨のような気がします。

一喜一憂するのも馬鹿らしいですが・・・

9月のFFレート先物の利回り曲線



8月になってからいったん50ベーシスの利下げを織り込みながら,現在は25ベーシスさえ完全には織り込んでいない。

市場は楽観的というより,モラルハザードを恐れるFEDの姿勢を強く意識している。

やっかいな金融相

親父譲りの舌禍の主が,新金融相になってしまった。
個人的には歓迎しない。口先だけでなく,本来日銀総裁の管轄分まで喋り捲るぞこれは・・・

サブプライム問題、各国中銀の資金供給は対処療法=渡辺新金融担当相

米7月中古住宅販売戸数

前月比0.2%減の575万戸となった。減少は5カ月連続

中古住宅の供給数は5%以上アップして,売れ残りバックログは1991年以来最高の9.2ヶ月分となった。一方,中位クラス住宅販売の価格下落は0.1%にとどまった。(前月は2.9%の上昇)

為替に対する直接の影響は軽微で,本当に大きな変化があるのは8月以降のデータと思われる。今週の方針に変化なし。

FOMC議事録の公開と金曜日のバーナンキの講演が待ち遠しい。

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管理人のニックネームEURO SELLERの由来は,2005年6月の欧州憲法の否決の際にユーロを売りまくったことからきています。もう一つのシステムトレードのブログはこちらです。

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